2015年12月24日木曜日

曲目解説 「奇跡の泉」


今年もまた、当団常任指揮者の南先生から
 1月24日(日)開催の北広島吹奏楽フェスティバル用の新譜が
 メッセージと共に送られて来ましたよ~ ♪


曲目解説

南 俊明 作曲 : 「奇跡の泉」

● タイトルと曲に込めた思いについて

宗谷地方に古くから伝わる伝説の一つに、「カネクロサワ伝説」があります。

『寛政年間(1790年頃)江戸時代後期、宗谷のコタンにオキミルクというアイヌの娘(メノコ)がいた。
早くに母をなくし眼の不自由な父と弟と暮らしていた。
オキミルクは一家の大黒柱としてくる日も一生懸命に働いた。
しかし一家は貧しく辛い日々を送っていた。
父親が失明し働けなかったからだった。
その頃和人が宗谷厳島神社を建立する。
霊験あらたかな話を聞いた娘は、和人もアイヌ人も神様は差別しないだろうと父親の回復を祈願して、
宗谷厳島神社にお百度参りをした。
満願を向かえ祈願を終え寝たところ、夢枕に現れた天女のお告げで
「カネクロサワの清水で眼を清めよ」と聞く。
娘は夜が明けるのも待たずこの清水を探しに行ったという。
苦労をして探し当てた娘は竹筒一杯に水を持って帰り、
父の眼を洗ったところ不思議なことに一夜にして視力が戻ったそうだ。
後に知るのだが、この時の天女は和人が信仰する弁財天であることを知った親子は、
毎日厳島神社を参拝したという。
以来、カネクロサワの清水には眼病をもたらす悪魔を金縛りにする力があると信じられ、
アイヌばかりでなく遠くの村々から、たくさんの和人が霊水を求めてこの地に集まったという。』

この曲は、この伝説にインスピレーションを得て、作曲しました。

○演奏について
とても簡単です。強いて言えば、中間部でDbに転調するのが、ちょっと厄介かもしれません。
音を間違わずに、しっかり確認してください。
旋律の切りを丁寧に、伸び伸びと、たっぷりと歌い上げて欲しいです。


――北広島市民吹奏楽団 常任指揮者 南 俊明


この曲は、1月24日(日)開催の【第26回北広島吹奏楽フェスティバル】で
 100名ほどの中学生と一緒に演奏しますので、楽しみにしていてください!

当楽団は今回もアンサンブル演奏もしますよ ♪
ぜひ聴きに来てくださいね~

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